ストレッチをしているのに体が固い原因とは?

体を柔らかくするために毎日ストレッチをしているのに、なぜか思うように柔軟性が向上しない。そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?

実は、ストレッチの際に「代償運動」が起こると、筋肉が十分に伸びず、かえってストレッチの効果が妨げられてしまうことがあります。

この記事では、ストレッチがうまく効かない原因と、代償運動を防ぎながら効果的に柔軟性を向上させるためのポイントについて解説します。


代償運動とは?

代償運動とは、本来伸ばしたい部位とは別の筋肉や関節が動くことで、目的の筋肉が十分に伸びない状態を指します。

実例

40代の男性Aさんは、もも裏(ハムストリングス)を伸ばしたいと考え、毎日ストレッチに励んでいましたが、なかなか柔軟性が向上しないと感じていました。Aさんのストレッチを観察すると、前屈する際に腰が丸まり、背中が動いてしまっていたのです。この代償運動によって、ハムストリングスが伸びる前に背中や腰が引っ張られてしまい、ターゲットとしている筋肉に十分な刺激が届いていませんでした。


ストレッチ時の代償運動が起こる原因

代償運動が発生する原因には、以下のようなものがあります。

1. 目的とする筋肉が固すぎる

ターゲットとなる筋肉が非常に固い場合、体は無意識に他の筋肉や関節を使ってしまいます。例えば、股関節が固いと、腰や背中が頑張って動いてしまうことがよくあります。この結果、本来伸ばしたい筋肉には刺激が伝わりにくくなります。

2. 姿勢の悪さ

日常的な姿勢の癖も代償運動の原因となります。例えば、猫背の人が前屈をしても、背中が丸まり、もも裏にストレッチがかからないことがあります。

3. 正しいフォームを意識していない

正しいフォームを意識せず、無理に痛い位置まで伸ばそうとすると、他の部位が代わりに動いてしまい、ストレッチが効果を発揮しにくくなります。


代償運動を防ぎながらストレッチ効果を高めるポイント

代償運動を防ぎ、ストレッチの効果を最大限に引き出すには、以下のポイントを意識しましょう。

1. 正しいフォームを意識する

ストレッチの正しいフォームを理解しましょう。特に、筋肉の「どこが伸びているか」を感じながら行うことで、代償運動を防ぐことができます。

2. 無理に伸ばさない

筋肉が固いときには、無理に痛みを感じるまで伸ばさず、心地よいと感じる範囲で行うことが重要です。無理に深く伸ばそうとすると、どうしても別の筋肉や関節が働いてしまうため、軽いところから始めましょう。

3. 呼吸を意識する

呼吸で体をリラックスさせることで、筋肉が徐々に緩んでいきます。息を吐きながらゆっくりと伸ばすことで、ターゲットとなる筋肉に意識を集中させやすくなります。

4. サポートアイテムを活用する

フォームを安定させるために、ボールやバンドを使ってストレッチを行うのも効果的です。サポートアイテムは、代償運動を防ぐのに役立ち、より安全にターゲット筋肉を伸ばすことができます。

先ほどのAさんには、骨盤を立てて腰を丸めない姿勢での前屈を指導しました。代償運動を防ぐために、はじめは深く曲げることを意識せず、ボールで補助をしながら正しいフォームに集中してもらいました。この結果、ハムストリングスへのストレッチがしっかりと効き、数週間で柔軟性が大幅に向上しました。


まとめ

ストレッチを続けても体が柔らかくならない方は、正しいフォームや適切なサポートを使い、意識して行いましょう。それでも硬さが取れない時は、早めに専門家に相談しましょう。当店では、理学療法士が一人ひとりに合ったストレッチ方法を提案し、代償運動を抑えながら効果的に体を整えるサポートを行っています。

ストレッチの効果を実感したい方は、ぜひ一度ご相談ください!

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