はじめに
五十肩は、多くの人が経験する肩関節のトラブルですが、適切な対応をすれば改善が可能です。
本記事では、五十肩の改善実績が豊富な理学療法士が、五十肩の状態に応じたピラティスの活用方法を、わかりやすい会話形式で解説します。整体やマッサージで効果を感じられなかった方にも、根本改善のヒントをお届けします。
お客様
「先生、五十肩で肩が痛いです。通院でのリハビリ期間が終わったのですが、まだ動かしたときに痛くて…。」
理学療法士
「それはお辛いですね。リハビリ期間には限りがあり、”肩を動かした時の痛み”が残ってしまう方が多くいます。このような場合は、リハビリ由来のピラティスを行うことで改善が見込めますよ。」
お客様
「でも、肩が痛くて動かせない状態で運動するのは怖いです。」
理学療法士
「その不安はよく分かります。ですが、五十肩の3つの時期に合わせた適切なアプローチをすることで、安全に改善へ導けますよ。」
お客様
「そうなんですか?具体的に知りたいです。」
理学療法士
それでは、それぞれの段階について説明していきますね。
①炎症期(炎症が強い時期)
「安静にしていても、ズキズキと疼くように痛む」時期です。
この時期は無理に動かすのではなく、肩周囲の炎症を抑えながら動く範囲を少しずつ広げます。具体的には、腕を支えながら行う振り子運動が代表的です。医療機関での対応が必要な時期でもあります。
②拘縮期(硬さが目立つ時期)
「安静時の痛みはなくなったが肩を動かすと痛い」時期です。
この時期は、肩の周囲が硬くなることが多いので、ストレッチやピラティスで姿勢を整えながら肩甲骨周りの筋肉を柔軟にします。肩の動きに関係するインナーマッスルを活性化することが重要です。
③回復期(動きが戻る時期)
「肩の痛みは減ったけど、動かし辛さが残る」です。
この時期は、肩を大きく動かせるようにするためのエクササイズを行います。例えば、肩甲骨を動く範囲を広げたり、動きの軸となる背骨を動かすエクササイズを行います。
お客様
「時期に合わせた対応が大切なんですね。それなら、安全に進められそうですね。」
理学療法士
「はい、ピラティスでは痛みのない範囲で動きを丁寧に確認しながら進めます。特に、肩だけでなく全身の動きまで連動させるので、根本的な改善が期待できます。」
お客様
「なるほど、肩以外の部分も関係しているんですね。」
理学療法士
「その通りです。肩甲骨や背骨、体幹の動きを整えることで、肩への負担を軽減できます。それがピラティスの強みなんです。」
お客様
「なんだか良くなる気がしてきました。」
理学療法士
「はい、得に当店のような理学療法士が指導するピラティスでは、五十肩の症状だけでなく、その原因となる筋力の低下や関節の硬さ、姿勢の問題などを包括的に評価し、改善を図ります。なので安心して取り組んでくださいね!」
まとめ
- ピラティスは痛みを軽減しながら動きを改善するのに適している
- 専門家による炎症期、拘縮期、回復期に合わせた適切なアプローチが大切
- 全身のバランスを整えることで、肩の動きがスムーズになる