はじめに
姿勢が悪いと、肩こりや腰痛などの体の不調につながるだけでなく、見た目にも大きな影響を及ぼします。そのため、多くの人が「姿勢を良くしたい」と考えて筋トレやストレッチに励んでいることでしょう。
でも、なかなか思うように効果が出なかったり、続けるのが難しかったりしませんか?
実は、姿勢を本当に改善するには、「筋力を鍛える」だけでは不十分!
今日は、医学的視点での姿勢改善について、理学療法士である私とお客様の対話を通してご紹介していきます。
〇お客様
姿勢を変えたいんですが、やっぱり筋トレが必要ですよね?肩や背中を鍛えるといいって聞いたことがあるので…
▶理学療法士
確かに、筋トレも姿勢改善には役立ちます。ただ、姿勢を根本的に変えるには、実は“筋肉”よりも“脳”の使い方が大事なんです。
〇お客様
脳の使い方…ですか?それってどういうことですか?
▶理学療法士
はい。姿勢を支えているのは筋肉ですが、その筋肉を動かしているのは脳です。姿勢の崩れには、普段の悪い姿勢や動き方のクセが関係していて、脳がそれを正しいと認識してしまうと、自然に崩れた姿勢が固定化されてしまうんです。
〇お客様
なるほど。脳が悪い姿勢を正しいと覚えてしまっているんですね。それって筋トレで解決しないんですか?
▶理学療法士
そうなんです。筋トレをして一時的に筋肉を強くしても、脳の正しい姿勢の認識が変わらないと、すぐに元に戻ってしまいます。そこで、私は筋肉を鍛えるよりも、脳に正しい姿勢を覚えさせることに重点を置いています。
〇お客様
具体的にはどんなことをするんですか?
▶理学療法士
例えば、脳と筋肉の連携を高めるエクササイズや、日常生活で意識するポイントを変える動きの調整をします。筋肉をただ鍛えるだけでなく、脳が正しい姿勢の感覚をつかめるよう、丁寧に身体の動きを確認しながら進めていきます。
〇お客様
それなら、根本的に姿勢が変わりそうですね。筋トレよりも無理なく続けられそうですし!
▶理学療法士
そうですね。姿勢改善は、力任せの筋トレではなく、脳の働きと動きの感覚をしっかり感じることが重要です。無理なく取り組めるので、自然と姿勢が良くなっていきますよ
姿勢を改善したいとお考えの方には、ぜひ筋トレだけに頼らない脳科学的アプローチを試してみてください。
脳が正しい姿勢を覚えると、無理せずに自然な姿勢が身につくようになります。