理学療法士が教える意外な真実とおすすめエクササイズ
はじめに
「腰が痛い=腰が悪い」と思っていませんか?
実は、多くの腰痛は「腰」そのものが原因ではなく、「股関節の硬さ」からきている可能性が高いのです。

理学療法士として多くの患者さんをみてきた中で、腰痛に悩む方の約8割に股関節の柔軟性の低下が見られます。この記事では、なぜ股関節の硬さが腰痛につながるのかを解説し、今すぐできる効果的なエクササイズもご紹介します。
なぜ股関節が硬いと腰が痛くなるの?
股関節は、体の中で最も大きく、動きの自由度が高い関節です。歩く・しゃがむ・立ち上がるなど、日常生活のほとんどの動作に関わっています。
しかし、股関節が硬くなると、その動きを腰が代わりにカバーしようとします。
その結果、本来動かなくていいはずの腰が過剰に動かされてしまい、筋肉や関節に負担がかかって痛みが出るのです。

特にデスクワークや車の運転が多い人、運動不足の人は股関節が硬くなりやすく、気づかないうちに腰にストレスを溜めてしまっています。
あなたの股関節、硬くなっていませんか?
以下のチェックをしてみてください。
- 床に座って足裏を合わせ、膝が床から大きく浮く
- 仰向けで寝た状態から膝を胸に引き寄せるのがつらい
- 歩くとき、足が前に出にくいと感じる
- 長く立っていると腰がしんどくなる
1つでも当てはまる方は、股関節の柔軟性が低下している可能性大です!
おすすめのエクササイズ:
座ってできる「股関節リリースストレッチ」
対象:体が硬い方、腰痛持ちの40・50代
効果:股関節まわり(特にお尻や太ももの外側)の緊張を緩め、腰の負担を軽減します。
やり方:
- 左脚を伸ばして座り
- 股関節を内側にひねる
- 股関節を外側にひねる
- 交互に10回2セット
- 脚を入れ替えて反対側も
※痛みが出ない範囲で行いましょう。
まとめ
腰が痛いと「腰をどうにかしよう」と思いがちですが、本当の原因は股関節にあるケースが非常に多いのです。
股関節の柔軟性を高めることで、腰への負担を減らし、自然と腰痛が改善されていく方もたくさんいます。
まずは簡単なストレッチから始めて、痛みのない体を目指していきましょう!